皆さま、こんにちは。
居酒ジャーナルのお時間です。
本日はとうもろこしのお話。
とうもろこしって、おいしいですよね。
最近の筆者のお気に入りは、焼きとうもろこしや天ぷらですけど。
ところで、このとうもろこし、原産地はどこかご存じですか?
実は明確に分かっていないのです。
原産地も起源も。
はあ?なぜ?
ふつうはわかるものですが、どうやら不明なんですね。
気になったので調べてみました。
とうもろこしは原産地や起源が不明ってほんと?
とうもろこしは、他のイネ科穀物と違って、原産地と起源が明確にわかっていません。
このての食べ物は、その祖先にあたる野生のときの自生によってわかるもの。
トマトだって自生していたのが発見されていますから。
とうもろこしについては、原産地はメキシコ、グアテマラ等の中南米付近だと言われているだけですね。
調べてみると、メキシコ周辺に自生していたテオシントが起源という説が特に有力だと言われているのですが…。
テオシント起源説とは?
このテオシントってなんでしょう?
これはメキシコ周辺に自生していたイネ科・一年草の野生植物。
とうもろこしの原種の有力候補です。これを改良し、今日のとうもろこしにたどり着いたとする説なのです。
でも、テオシントは食用にはならない小さな実が10個程度実るのみなんですよ。
外見も少し似てますけど、とうもろこしとは違いますね。
引用:筑波実験植物園HP
もちろん他にも諸説があります。
2つの種を交配させて作り出したものが、とうもろこしの祖先とされる説もありますから。
推測すると、とうもろこしは、改良というか、何かと何かを交配させて生まれたということでしょうか。
とうもろこしの考古学的な調査とは?
1950年から、調査が始まりました。
この考古学的な調査は「とうもろこしの栽培は、
メキシコのオアハカとハリスコの間の高地の盆地で始まった。」とする仮説を検証するもの。
1961年には、いろんな調査から、
メキシコ南部で8千年前(紀元前5960年頃)に栽培されたとうもろこし(テオシント)の痕跡が見つかりました。
2000年に入ってからの調査では、
8千7百年前(紀元前6700年頃)にとうもろこしとカボチャが人間の手により栽培されていた証拠を発見。
どうやらその後、大規模に栽培されていたようですよ。
やがてとうもろこしは南北アメリカ大陸へ渡り、主要農産物となったようです。
マヤ文明やアステカ文明においてもとうもろこしの記述があるなど、大規模に栽培されていたとされています。
とうもろこしはコロンブスが世界的にひろめた
とうもろこしが世界に広まったのは、
15世紀末にイタリア出身の探検家「クリストファー・コロンブス」が
新大陸(アメリカ大陸)からスペインへ持ち帰ったのがきっかけといわれていますね。
1492年、コロンブス隊がキューバ島に上陸した際に、
現地のカリブ人が栽培していたとうもろこしを持って帰ったと、乗員の日記の中に記録がありますから。
その後、ヨーロッパへ流通していったのです。
とうもろこしが日本にやってきたのはいつ?
そしてとうもろこしは日本にやって来るわけですが、
長崎または四国にフリントコーンが、北海道にはスイートコーンが伝わりました。
こうして日本全土でとうもろこし栽培が始まるのです。
詳しく記しますと、フリントコーンの伝来は、1579年のこと。
ポルトガル人から長崎または四国にフリントコーン(硬粒種)が伝わったのです。
九州や四国の山間部で栽培が定着し、
さらに中国、近畿、東海地方と山間部を北上し、関東周辺の山地へ伝わったとされています。
江戸時代に入ってからは、特に水田や畑地が少ない地域で、重要な食糧となっていきました。
その後、明治初年(1868年)にアメリカから再導入され、
北海道で盛んに栽培されるようになったといいます。
そんな歴史があったのです。
余談ですが、とうもろこしの実(粒)は600粒ほどで、しかも、必ず偶数なのです。
これも研究して数えられているのです。
602粒とか、604粒とかで、奇数はないのです。
参考資料
「とうもろこしの総合情報サイト:トウモロコシノセカイ」
まとめ
本日はとうもろこしの歴史についてまとめてみました。原産地が不明というのは、意外でしたね。考えたら、不思議な食べ物でしょう。粒が必ず偶数ってのも不思議です。まあ、玉ねぎも野生種は発見されていないみたいですけど。
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