皆さん、こんにちは!
暑いですね。
暑い夏に「しるこ」をいただく。その名も「懐中しるこ」ですが、知ってました?
そこで本日はこの懐中しるこをご紹介です。
大阪の南森町にある老舗和菓子店「薫々堂(くんくんどう)」の人気商品なんですよ。
まあ、しるこは、冬に食べるイメージがありますけど、この懐中しるこは、季節に関係がなく、とくに夏に食べられるようにと開発されたものだそうです。
そこで購入して食べてみました!いったいどんなしるこでしょうか?
「薫々堂」夏に食べる〝懐中しるこ〟って?
訪ねたのは、老舗和菓子店の御菓子司「薫々堂」です。場所は大阪メトロ南森町駅から2分ほど。天神橋筋商店街の中にあります。
店舗外観
同店の創業は元治元年、今年で160年の歴史を重ねた老舗ですよ。
店内をのぞくと、四季折々の和菓子がずらりと並んでいます。
いいですね。甘いものが好きですから、目移りしちゃいます。
店内の雰囲気
「懐中しるこ」をはじめ、「若鮎」やら「抹茶わらび」「珈琲わらび」「青梅大福」「繁昌亭せんべい」「千両みかん」など、ワンサカです。
店主は6代目。まずは「懐中しるこ」について聞いてみました。
懐中しるこは日本古来のインスタント食品で、「しるこというと、冬のものだと認識されていますが、懐中しるこは夏のもの。冬だけしか食べられないというのではなく、夏も食べたいということで開発されたのです」(店主)だって。
へえ。そうなんですね。
これは懐に入れて持ち運べるしるこで、乾燥させた餡と最中(もなか)の皮で包み、熱湯を注ぐことで簡単に食べられるのです。
調べてみると、江戸時代中期から後期にかけて一般庶民にも広まったそうですから、随分と古くからある食品なんですね。
しるこ屋で屋台で食べられていたものが、手軽に持ち歩けるように考案されたらしく、この開発の背景には、夏場にしるこを作るのが暑くて大変だったこと。加えて、当時、花見や紅葉狩りなど、旅に携帯して「即席のしるこ」を欲したことから考案されたとか。
他店でも販売されていますが、同店では外国人にも人気なんだって。
熱湯を注いでかき回せば、即席のしるこが出来上がりです。1個240円。
実際に作って食べてみました!
懐中しるこをお椀に入れる
お湯をそそぐ
かき回す
出来上がり
なるほど、簡単に出来上がります。
甘さもちょうどよく、甘すぎず、美味しいです。
最中の部分も、いけます。
うまく開発したものですね。
「薫々堂」旬のフルーツ大福も人気
また、旬のフルーツを使った大福も人気です。「桃大福」やら「青梅大福」やら。
有名な「いちご大福」は今は旬ではないからね。
店舗の近くにある上方落語唯一の寄席「繁昌亭」の名前をあしらった「繁昌亭せんべい」もよく売れているそうです。
氷を入れて食べる「千両みかん」も、食べてみましたが、これまためちゃうまいですよ。
氷を入れて食べる
興味ある方は、いかがでしょうか?
店名:薫々堂
住所:⼤阪市北区天神橋3-2-27
電話:06-6351-0375
営業時間:9:30~19:00(⽉・⽔・⽊・⾦・⼟)
9:30~18:00(⽇)
定休⽇:⽕
アクセス:大阪メトロ南森町駅から徒歩2分
まとめ
本日は不思議な懐中しるこを取り上げてみました。実際に食べてみましたが、美味しいですよ。江戸時代からあったそうですから、けっこう古い名物しるこなんですね。興味ある方は足を運んでみてください。
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