大阪市最古の和菓子屋って知ってる?豊臣家の元御膳番!「高岡福信」

名物
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皆さま、こんにちは。
居酒ジャーナルのお時間です。

本ブログサイトでは、和菓子屋もご紹介していますので、今回は大阪市最古の和菓子屋を取り上げました。
御菓子司 高岡福信」です。
看板には「浪花最古の創業 名代の酒饅頭 御菓子司 高岡福信」とあります。

店舗外観

大阪の淀屋橋界隈を歩いていると、たまたま見つけ、後日取材を申し込んだのです。

何とも古風な看板を掲げ、大阪市に残る最古の和菓子屋なんですよね。

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「高岡福信」大阪市最古の和菓子屋って知ってる?

お店の場所は薬の町で知られる「道修町」。
店舗の外観も古色ですが、お店の創業は江戸時代前期の「寛永元年(1624年)」。
400年も前ですね。

店内はかなり手狭ですが、
正面のガラスのショーケースにはさまざまな和菓子が陳列され、ケースの上にも和菓子類がてんこ盛りでした。

左側には名物の酒饅頭が置いてありますね。
ここのご主人は、17代目の高岡寛さんです。

まず話を聞くと、確かに「浪花最古の創業」で、見せていただいた資料にはこうありました。

「(高岡福信は)弘前藩御用菓子司・大阪屋の歴代店主が修行し、大阪市内で最古の菓子店と言われている。初代店主である銭屋文左衛門は、もともと豊臣家の御膳番を勤めていた。
寛永元年(1624)に江戸堀船町にて銭屋の屋号で創業。創業当時は、菓子のみならず蕎麦や厚焼も製造。(中略)江戸時代を通して饅頭を得意とし、大阪で名声を得ていた虎屋伊織の虎屋饅頭と並び評判を得ていた。」(なにわ歴博講座)

大阪歴史博物館の学芸員さんによって書かれたものです。
豊臣家の御膳番とありますね。

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「高岡福信」名物の酒饅頭は皮づくりだけで2週間も!

酒饅頭は1個230円(税込み以下同)。
通常の酒饅頭とは、まったく作り方が違うようで、「完成まで2週間ほどかかります。このような作り方は当店だけでしょう」と高岡さん。
へえ、そんなに?

まず「もち米」と「糀(こうじ)」を数日間寝かせて「甘酒」を造り、その甘酒を小麦粉の生地に練りこんだ後に、自然発酵を繰り返して製造する本式なもの。
だから2週間も日程を要するとか。凄いですね。

実際に食べてみましたが、まず皮がうまい。


お酒の香りがふんわり漂い、少し甘い感じ。こしあんも格別なおいしさで、ぺろりと2個を平らげました。
1個を買い求め、温かいうちにすぐさま食べる方も多いようですよ。

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「高岡福信」手焼き〝カステーラ 君が代〟は作り方も本式で硬さが特徴

さらにもうひとつ、こちらも看板商品です。


これも半端ないこだわりで、伝統を守っています。
せっかくなので「カステーラ君が代」(1690円)を購入し、自宅でじっくり食べてみました。

断面は濃い黄色

焼き目がついているところが旨い!

実はカステラには「長崎風」と「東京風」があるらしく、長崎風は大きな型で焼いて小さく切り分けるスタイル。東京風は一棹ずつ型に入れて焼くスタイルだそうです。

同店では、一棹ずつ生地を型に入れて焼いているのでカステラの全面に焼き目がついているんです。
これが特徴です。

包丁で切って味わいましたが、断面はすごく濃い黄色。玉子をたっぷり使っているからでしょうか。
玉子の風味が抜群で、何とも甘い。口のなかで甘みが広がります。
よくあるカステラとはまったく違っており、生地は少し硬く、とくに焼き目がついたところがめちゃウマ!
そうなんです、少し硬いのです。

「ザラメをひかずに和紙で六面をくるんでじっくり焼き上げる。窯に55分入っています。江戸時代は幕府に献上し、東京の人は硬いのが好きなので、いかに硬くするかが決め手だったのです」(高岡さん)

へえ、知らなかったなあ。
何もかも本式で、驚きです。江戸幕府に献上していたカステラがどんなものか、一度食べてみてはどうでしょう。

ご主人はお話好きですし、いろんな話が聞けます。
興味ある方はぜひ足を運んでみてください。

まとめ

本日は大阪最古の和菓子屋を取り上げました。酒饅頭もあることながら、カステラは驚きの旨さでした。ぜんぜん違いますので、これはぜひ味わって欲しいですね。

店舗情報

店名:御菓子司 高岡 福信
住所:大阪市中央区道修町4-5-23
電話:06-6231-4753
営業時間:9:30~19:30
定休日:日曜祝日、土曜日不定休
アクセス:大阪メトロ淀屋橋駅から徒歩3分。

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