「肉じゃが」発祥の地はどこ?舞鶴か呉か?決着がつかない決定的な理由とは?

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皆さま、こんばんは。
居酒ジャーナルのお時間です。

本日は肉じゃがのお話。
肉じゃがは好きですから、時々食べますけど、この肉じゃが、どこが発祥なのか。
ふたつの地が名乗り上げていますね。
舞鶴(京都府)と(広島県)です。
舞鶴市を検索すると、ウィキぺディアにも「(舞鶴市は)広島県呉市と共に肉じゃが発祥の地として知られる。」とありますね。

いったいどっち?
気になったので調べてみました。

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「肉じゃが」発祥の地はどこ?舞鶴か呉か?

まず肉じゃがの発祥の地を巡っては、海軍ゆかりの町である舞鶴と呉の間で争われているのです。

詳しくみていきましょう。

明治34年(1901年)、東郷平八郎は海軍鎮守府の長官(初代長官)として舞鶴に赴任しました。このとき、イギリス留学中に食べたビーフシチューを作るよう料理長に命令。

しかし、当時は赤ワインやバターなど手に入らない調味料があったのです。
料理長は困りました。

東郷が「牛肉とジャガイモと人参が入っている」と言ったため、料理長は、しょうゆと砂糖、ごま油を使って味付けをし、出来上がったのがビーフシチューではなく、「肉じゃが」だったのです。
これが舞鶴では定説になっていると言います。

つまりは日本海軍の東郷平八郎がその誕生に関わったというわけです。

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海軍ゆかりの町、舞鶴の東郷平八郎発案説は疑わしい

明治22年に日本海軍が制定した「五等厨夫教育規則」には、シチューの作り方が記載されているそうです。もっとも、赤ワインベースのシチューは当時のヨーロッパでも一般的ではなく、赤ワインを入れるようになったのは近年のこと。

ですから「シチューを赤ワインとバターの代わりに、しょうゆと砂糖で味付けしたのが肉じゃが」という肉じゃが発祥説は、「誤り」とのこと。

では、なぜ肉じゃが誕生の経緯や発祥の地についての伝説がまことしやかに拡がったのか。
このことについては、海軍料理研究家の高森直史氏は、自身の著書の中でネタばらしをしているのです。

高森直史氏の著者『帝国海軍料理物語』(光人社)によれば、1988年にテレビ局の番組ディレクターから肉じゃがのルーツを探るという番組企画について、「<肉じゃがは海軍にそのルーツがあった>という結論でいきたい。それも最終的に舞鶴にその手がかりがあったということにしたい。(中略)ついては、そのための証拠を明らかにしておいてほしい」という依頼があったと言います。

まあ、テレビの企画ですから。「ずいぶん乱暴な話だな」と思いつつも制作に協力した旨が書かれています。

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「肉じゃが」発祥の地、決着がつかない決定的な理由とは?

この時は昭和13年の海軍資料に似たような料理があったことから「肉じゃがのルーツは海軍にあることが、舞鶴の資料でわかった」とひとまず言えると考え、番組でもそのように紹介されました。
この時点では、舞鶴は発祥の地でもなければ、東郷平八郎の名前も出てきません。

ところがその後、この肉じゃがが舞鶴の町おこしになると考えた人が現れました。

そこから地域や海上自衛隊も巻き込んだ結果、「舞鶴に赴任した東郷平八郎が〜~」という肉じゃが起源の伝説が90年代中頃に創られたということ。
これが真相のようですね。
舞鶴説はすべて創作だったわけです……

これに呉も便乗する形で発祥の地として名乗りを上げた結果、現在の「肉じゃが発祥の地論争」に至っています。
呉は、東郷平八郎が舞鶴より先に呉に赴任していたので、名乗りを上げたのです。

なんだそれ?

そもそも両市ともに肉じゃが発祥の地である根拠はなかったのです。

2020年8月21日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK)では、番組内で誕生秘話としての解説があり、舞鶴発祥説を紹介していました。

だから、X(旧Twitter)などで「(舞鶴説は)何度も嘘だって言われているじゃん」といった批判コメントが飛び交いましたね。

では、肉じゃがはどこが発祥?

実際の起源はいまだに謎のようです!

まとめ

調べた結果、肉じゃがの発祥がどこなのか、結局はわかりませんでした。ちょっとしたことから、こういう伝説が生まれるというのがよくわかりました。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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