皆さま、こんばんは。
居酒ジャーナルのお時間です。
この時季はおでんが食べたくなりますね。
そこでご紹介は、「常夜燈豊崎本家」です。ここはグルメ漫画「美味しんぼ」に2回も登場したおでんの名店です。
場所は大阪メトロ中津駅から徒歩約5分です。阪急電鉄大阪梅田駅の茶屋町口からも、少し歩けば、行けますよ。
「常夜燈豊崎本家」はグルメ漫画・美味しんぼに2回も登場
常夜燈豊崎本家
ご存じだと思いますが、関西で関東のおでんを指す場合を「関東煮」とも言いますね。
それに対して同店は「かんさいだき」。
名付け親は森繁久彌さんで、理由は関西風の薄味だからです。
店内の壁には、その森繁久彌さんの直筆の書が飾られていますよ。ちなみにお初天神の境内でお店を始めた頃、そこの常連だったそうです。
森繫久彌さんの直筆の書
店内は和風の造りで、カンター席と4人掛けのテーブル席が3つ。
三代目店主の松尾圭司さんが切り盛りしています。
それにしても、人気のグルメ漫画「美味しんぼ」に2回も登場したおでん店なんて、珍しいでしょう。
それほどこだわりの名店なのです。
79巻にはお初天神の店舗が登場し、106巻には現在の店舗が掲載されていますよ。
美味しんぼに2回も登場
「作者の雁屋哲先生から掲載依頼があったんです」(松尾さん)といい、読んでから食べるか、食べてから読むか。どちらでも楽しいけど。
「かんさいだきセット」5100円は14種類の具材すべてが味わえる
「かんさいだきセット」5100円(税込み、以下同)。これを頼めば、14種類の具材のすべてが味わえます。
まあ、2人でいただけば、ちょうどいいかもしれません。
単品は250円~450円。アクが出るため牛すじはないんですね。
これもこだわりでしょう。
この日は取材を兼ねて1人でおじゃましたので、好みで単品を注文です。
ロールキャベツ、大根、焼き豆腐、えび天、すまき、がんもどき。
ついでに大好きなきゅうりの漬物300円も追加しました。
ドリンクは、エビスビール生中ジョッキ715円を。
ほかに純米酒や芋焼酎、麦焼酎もありますよ。
すぐにビールと突き出しの卵豆腐が届きました。
まずは生ビールをぐぐっと。
うまいなあ。
突き出しもいただきます。
ちょうど食べ終わった頃、おでんが目の前に。
「常夜燈豊崎本家」唯一無二のおでん「かんさいだき」を堪能!
おおっ。見るからにおいしそうです。
早速、大根を頂きました。
味がしみ込み、ウマい!
えび天、すまきも、味わいました。
えび天は、粗くつぶしたむきえびにショウガで風味をつけ、卵と植物からとったデンプンのわらび粉を加えて団子にしたもの。えびの旨みとプリプリとした食感です。
人気ですよ。
すまきはハモのすり身に卵白、わらび粉を練って蒸し上げたもの。
豆腐を除いてすべて自家製だそうです。
ロールキャベツは初代の女将さんがおでんダネに最初に加えた!
ロールキャベツは神戸牛と淡路島産の玉ねぎを使い、キャベツもシャキシャキで味わい深いですね。スーパーでたまに冷凍もののロールキャベツを買ってきて食べることもありますけど(好きなので)、でも、こんなにシャキッとはしていませんね。
ぜんぜん違います。
さらにこのロールキャベツ、初代の女将さんの考案で、おでんダネに最初に加えたことで知られています。
実はおでんにロールキャベツを最初に入れたのはここの初代の女将さんなんです。
「最初は『変わったものを入れてる』と、冷ややかな目で見られていたらしいですよ」と松尾さん。
いや~、マジですか。知りませんでしたね。
ダシは、鶏ガラスープにモミジ(鶏の足)を加えて煮込み、鍋の底には鯛の頭と羅臼昆布を敷いて上品な味わいに。もちろん残ったダシも継ぎ足していくことで、味に深みを加えています。
〆には茶飯(味付けご飯)440円もあります.
「ここは繁華街ではないですので、ここを目指して来ていただかないといけません。だから自家製にこだわっています」(松尾さん)とのこと。
ほんと、おいしいのでおすすめです。
ご馳走様でした。
まとめ
おでんのおいしいお店はたくさんありますが、ここはかなりおすすめですよ。あえて料理メニューを増やさず、おでんに情熱を注いでいる気がしましたね。
店舗情報
住所:大阪市北区豊崎2-8-14 池永ビル
電話:06-6371-1115
営業時間:17:30~22:00
定休日:日曜・祝日
アクセス:大阪メトロ中津駅から徒歩約5分
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