皆さん、こんにちは!
筆者の好きな番組のひとつ、「相席食堂」の話題をお届けします。
テレビ朝日系バラエティ番組『相席食堂』(2026年3月31日放送分)の「相席旅」コーナーで、バッファアロー吾郎Aさんが訪れたお店として注目を集めたのが、福岡県糟屋郡篠栗町にある「お食事処 港屋」です。
番組内で紹介されたのは、地元産のお米で握ったおむすびが主役の「お遍路ごはん」(850円)。その素朴でやさしい味わいが視聴者の心をつかみました。
この記事では、そんな港屋の魅力を掘り下げてご紹介します。
お遍路さんに愛され100年。福岡・篠栗の「港屋」で食べる精進料理の温かさ

バッファアロー吾郎Aさんと言えば、ダジャレが得意。番組冒頭からせんべいを食べて、「うま杉良太郎~」だって。
バカバカしいけど、笑っちゃいますね。その後もダジャレを連発。千鳥のお2人も「ちょっと待てい!」と、大笑いでした。
ところで、福岡県糟屋郡篠栗町は、四国の遍路道を模した「篠栗四国八十八ヶ所霊場」が町全体に広がる、霊場の町として知られています。
お遍路さんたちは3泊4日をかけて八十八カ所の札所を巡り、道中に休憩や食事をとりながら心を整えていくのです。
筆者は高知出身なので、お遍路さんはよく見かけました。霊場の町って、いいですね。
港屋はそんな篠栗の歴史と歩みをともにしてきた食堂で、創業から100年以上が経過しています。現在の店主は四代目。JR筑前山手駅のすぐそばという立地もあって、かつては駅前の高台からお遍路の行列が見えるほどのにぎわいを見せ、何代にもわたって地元の人々とお遍路さんの胃袋を満たし続けてきました。

お店の外壁には「丼物・定食」「オムライス」「チャンポン」「うどん・そば」といった一般的なメニューとともに、「精進料理」の文字が並んでいます。この精進メニューが生まれたのには理由があります。昭和の頃は、おにぎりだけを持って巡礼に出かけるお遍路さんが多く、そうした人たちが立ち寄ったときにも食べられるようにと、代々受け継がれながら精進メニューが整えられていきました。地域の巡礼文化の中で、自然に生まれたやさしさのかたちです。
「港屋」ロケーションも唯一無二の絶景
港屋のもうひとつの魅力は、その立地でしょう。お店はJR筑前山手駅の高架下、地上約15メートルの場所に位置しており、一ノ滝川を跨ぐようにして建てられています。川のせせらぎを聞きながら食事ができるというだけでも十分ユニークですが、川の対岸には樹齢100年にもなる山茶花が枝を広げており、季節によっては竹藪や金木犀の大木も視界に入ります。
この非日常的な風景のなかでいただく食事は、単なる食事以上の体験です。ご参拝帰りの一休み、山歩きの後の昼食、あるいはただ「ちょっと立ち寄りたい」というときにも、その雰囲気が心をほぐしてくれます。鉄道ファンにとっては、電車の待ち時間に足を運べる場所としても重宝されています。
「お遍路ごはん」850円 ── 地産地消の心が込もった一膳
番組で紹介された「お遍路ごはん」(850円)は、篠栗町の高田地区で育てられたお米を使って握ったおむすびを中心に、精進料理的なおかずがそろう定食です。地元産の米や味噌、こんにゃくを積極的に使うのが港屋の流儀。「ここの食材はここのもので」という考え方が料理全体に息づいています。

お遍路ごはん:写真引用https://www.fukuoka-navi.jp/
お遍路さんの食にやさしく寄り添ってきた歴史が、このひと膳にも詰まっています。肉も魚も使わない野菜中心の仕立ては、お参り帰りの身体にすっと馴染み、重くなりすぎない。それでいてしっかりお腹も満たされるバランスが、地元のお客さんにもお遍路さんにも長年愛されてきた理由でしょう。
精進定食から田舎風チャンポンまで豊富なメニューを味わえる
港屋のメニューは精進料理だけにとどまりません。お食事メニューの中には、「精進定食(森)」「精進定食(林)」「精進ごはん」など複数の精進系メニューが並んでいます。「森」「林」という名前は、篠栗が国土交通省から「森林セラピー基地」として認定されている自然豊かな町であることへのこだわりが感じられます。
精進ごはんの卓には、大きな海苔むすびひとつに、煮しめ、酢の物、刺身こんにゃく、味噌汁というシンプルながらも充実したラインナップが並びます。品数こそ多くはありませんが、それぞれが丁寧に作られていて、食べ終えると確かな満足感があります。
一方、精進料理と並んで長年の人気を誇るのが「田舎風チャンポン」(770円)です。港屋のちゃんぽんは、豚骨ベースではなく鶏がらスープを使っており、麺と野菜を一緒に炒めてからスープを加えるスタイル。どこかほっとするやさしさ。麺がのびにくく、ゆっくりいただけるのもうれしいポイント。常連さんの間では「チャンポンとオムライス」の組み合わせが定番になっているほどです。

オムライスのチキンライスも港屋の自慢のひとつ。そのチキンライスを活かして考案された半熟卵のライスコロッケは、たまにしか出ないレアメニューとして知る人ぞ知る存在ですよ。
おしゃべりも名物のあたたかい食堂
港屋の魅力は料理だけではありません。代々にわたって受け継がれてきた食堂の雰囲気と、店主やスタッフとの会話もまた、この場所の大切な要素です。
一人でふらりと訪れても、おかみさんの話に自然と巻き込まれ、メニューを選ぶだけで食堂の歴史と篠栗の風土の話が始まります。何を頼むかによって話の内容が変わるというのも、この食堂らしいユニークさ。お客さんはひとつの料理を食べながら、知らずのうちに100年の物語の一部になっていくのです。
また、お店ではロウソクや線香、お供え用のお酒、七色菓子、誕生わらじなどお遍路に必要な参拝グッズも販売しています。これもまた、長年巡礼者たちの拠り所であり続けてきたこのお店ならではの光景でしょう。
なお、もう1人のゲスト、阿部祐二さんは宮城県名取市に繰り出し、「事件です!」を連発。ブランド野菜の“仙台セリ”を使ったセリ鍋をご紹介で、「漁亭浜や」を訪れました。セリ鍋もよかったですよ!
まとめ
番組の相席旅で取り上げられた「港屋」が守り続けてきた精進料理は、素朴でやさしいもの。お遍路さんのために始まり、地域の人々とともに育まれ、100年以上の時間をかけて今の形になったようです。それは「ヘルシーだから」でも「トレンドだから」でもなく、ただ「目の前の人に食べてほしかった」という思いの積み重ねです。
相席食堂で紹介されたことで、その存在を知った人も多いはず。篠栗を訪れる機会があれば、お遍路の路沿いにそっと佇むこの食堂に、ぜひ立ち寄ってみてください。筆者も行ってみたいですね。「お遍路ごはん」850円は、安いと思います。
店名:お食事処 港屋
住所:福岡県糟屋郡篠栗町篠栗2150-1
電話:092-947-1075 |
営業時間: 11:00〜18:00(18:00以降は要予約)
定休日:不定休(要問い合わせ)
アクセス:JR筑前山手駅すぐ
駐車場: あり
支払い: PayPay可/カード不可
※営業時間・定休日は変更になる場合があります。事前にお電話でご確認ください。

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