【人生の楽園】長野・木島平村「窓月まつしまや」|元酒蔵を再生した1日2組限定の古民家宿

テレビ番組
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2026年10月31日(土)放送の「人生の楽園」は「秋の信州 元酒蔵の宿」。舞台は長野県北部の木島平村です。歴史ある里に移り住み、元酒蔵の古民家で長年の夢だった宿『窓月まつしまや』を営む中村文絵さん(56歳)と夫の誠さん(49歳)が主人公です。

この番組には、古民家を再生して宿やカフェを開くご夫婦がたびたび登場します。それだけ「いつか古民家で宿を」という夢を抱く方が多いのでしょう。今回は、20代から温めてきた夢を40代後半で動かし始めたご夫婦の物語と、宿の魅力、料金、料理、口コミ、アクセスをまとめてご紹介します。

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木島平村ってどんなところ?

宿の舞台となる木島平村(きじまだいらむら)は、長野県と新潟県にまたがる「信越自然郷」と呼ばれるエリアにあり、人口約4000人の小さな村です。長野県北部の豪雪地帯で、村の約81%を森林が占め、里には懐かしい田園風景が広がっています。

田んぼの色が季節ごとに移り変わる景色も見どころで、田植え後の鮮やかな緑から黄金色の稲穂へと、四季折々で”村の色”が変わっていきます。

豪雪がもたらす清らかな水に恵まれた米どころでもあり、村産コシヒカリを選りすぐった「村長の太鼓判」というブランド米も知られています。

ちょっと面白いのが村名の由来です。昔の人々は急な豪雨を鬼のように恐れており、その名残である照明寺旧大門の「鬼の首塚」が、村名「木島(鬼島)」の語源になったという伝説が残っています。

周辺には、ブナの原生林が広がるカヤの平高原、気軽に登れる高社山、手すき和紙の体験施設などがあり、少し足を延ばせば野沢温泉や小布施町にも行ける立地です。

中村文絵さん・誠さんご夫婦の歩み

番組情報より

役員秘書と結婚式司会の二足のわらじ

文絵さんは群馬県出身。東京の短大を卒業後、大手電機メーカーに就職しました。人事や総務、役員秘書として28年間勤務し、在職中に司会の仕事に興味を持って専門学校に通い、結婚式の司会や映像ナレーターの仕事も手がけていました。

平日は会社員、週末は司会業。そんな多忙な生活を12年も続けたというのですから、まさにバリバリのキャリアウーマンです。

一人旅から生まれた「宿を開きたい」という夢

忙しい日々の中で見つけた趣味が一人旅でした。職場の夏休みを利用して、北は北海道から南は沖縄まで日本全国を巡っていたそうです。旅を重ねるうちに、興味は観光地から「泊まる宿」そのものへと移っていきます。旅先でふっと肩の力が抜ける場所に出会い、自分もいつかそんな場所をつくりたいと思うようになったのが、夢の始まりでした。

会社の後輩・誠さんとの出会い

そんな文絵さんが会社で出会ったのが、後輩の誠さんです。新潟県出身で、司法書士の資格を活かして企業法務の仕事をしていました。文絵さん37歳、誠さん30歳のときに結婚し、川崎市で新生活をスタート。文絵さんが20代からの夢を打ち明けると、同じく旅行好きの誠さんも大賛成してくれたそうです。

「人生百年」の言葉に背中を押されて

転機となったのは「人生百年」という言葉でした。人生の残り半分を考えたとき、次のステップに進みたいと思うようになったといいます。

最初はホテル業界への転職も考えましたが、まったく異なる分野で経験もなかったため採用の需要がなく、「だったら自分でやってみるか」と開業を決意。40代後半で「今しかない!」と宿経営の勉強を始めました。

道路から見た瞬間に一目惚れ

物件探しはなかなかうまくいかなかったそうですが、たまたま訪れた木島平村でこの古民家に出会い、道路から見ただけで「運命かも」と感じてすぐに決めたといいます。

2018年に夫婦そろって会社を退職し、木島平村へ移住。前の持ち主が家も庭も大切に手入れしてきた思いを受け継ぎ、古民家のつくりを活かした宿を2018年11月にオープンしました。

開業後の挫折と修業

順風満帆だったわけではありません。開業まもなく宿泊業の専門家が泊まり、さまざまな指摘を受けて心底落ち込んだものの、すぐに野沢温泉の老舗旅館で働いてノウハウを学び、軌道修正したそうです。

悔しさをバネにすぐ行動に移すところに、文絵さんの芯の強さを感じます。その後、調理師免許やベジタブル&フルーツアドバイザーの資格も取得し、今ではリピーターのお客様のほうが多い宿になっています。

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「窓月まつしまや」はどんな宿?

名前の由来は酒蔵の屋号と庭の句碑

宿名にも物語があります。酒蔵の屋号「松嶋屋」を引き継いで「まつしまや」とし、月が好きだった文絵さんが、庭の石碑にあった「窓の月」という言葉から「窓月(そうげつ)」と名付けたそうです。この石碑は、まつしまやを築いた当時のご当主が詠んだ句碑。酒に酔って眠り、目覚めると窓に涼やかな月が見えた――という趣の句で、元酒蔵の宿にぴったりの名前ですね。

1日2組限定、大人のための静かな宿

築145年を超えた古民家を改修した2室限定の大人のための宿です。目指したのは、いつでも気軽に遊びに行ける、懐かしい友達の家のような存在。

酒蔵だったことに加え、文絵さん自身もお酒が好きなことから、大人がゆっくり「しっぽり」飲める宿を目指したといいます。客室にはテレビやミュージックプレイヤーがない代わりに、月明かりの景色や稲穂を揺らす風の音、鳥のさえずりを楽しめるのも特徴です。「何もしない贅沢」がこの宿のテーマなのです。

こだわりの客室①「月の蔵」

洋風の2階建てで、梁や壁の木材は明治時代に建てられた当時のまま残されています。2階のベッドルームにはシーリー社製のマットレスを使用し、グレーを基調としたバスルームには座って使えるオーバーヘッドシャワーが備え付けられています。

こだわりの客室②「雪の蔵」

元漬物蔵を改装したお部屋です。平屋建てで、蔵と渡り廊下でつながる浴室棟の2棟続き。室内は全体が畳敷きになっています。寝室には一つひとつ手作りの国産木ベッドを置き、内側に炭を敷き詰めて遠赤外線効果でポカポカになる工夫も。

ヒノキの香りが漂う浴室は大人2人でも十分な広さがあり、大きな窓から庭の木々やシンボルの煉瓦の煙突を眺められます。洗い場も畳敷きなので、いつでも温かいのがうれしいポイントです。

食事をいただく母屋

食事は築145年の母屋でいただきます。和室にアメリカ製アンティークのテーブルを置き、明治時代にタイムスリップしたような空間になっています。チェックインやコーヒー&ワインタイムを楽しめるラウンジには、ミニ図書コーナーもあります。

料理とお酒

料理は文絵さんの手作り。調理師免許、ベジタブル&フルーツアドバイザー、和漢膳(和風薬膳)の認定資格を持つ女将が腕をふるいます。番組では、村自慢の木島平村産コシヒカリや「信州サーモン」を使った料理も紹介される予定です。

夕食(基本)は、季節の野菜と信州産の肉や魚を使った肴に、信州や近県の日本酒、長野県産を中心とした日本ワインをお好みの量楽しめるスタイルです。

公式サイトに紹介されている秋の献立例には、シャインマスカットと生ハムのサラダ仕立て、そばがきのきのこ餡、信州サーモンとアスパラの春巻き、信州りんご牛の牛皿、鯛茶漬け、庭で採れた栗のプリンなどが並び、信州の秋が詰まった内容です。

2点ともイメージ画像です

お酒は地元・志賀泉の日本酒や井筒ワイン、宿オリジナルの「ネコちゃんワイン」(甲州)、信州マルスウイスキーなど。お酒が苦手な方は「定食」コースを選べば、ジュースなども用意してもらえます。

夕食は基本コースのほか、パスタコース、定食、おつまみ膳と選べ、素泊まりも可能です。

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口コミ・評判

トリップアドバイザーでは5点満点中5.0と高評価です(件数は少なめ)。寄せられている声をまとめると、

  • 夕食・朝食ともに地産地消の料理で、朝食も食べきれないほどでコストパフォーマンスが高いという声
  • 食事処の襖を開けた瞬間にため息が出るほど素敵な空間だった、という感想
  • 雪の蔵は24時間いつでも温かいお風呂で雪見風呂が楽しめ、床暖房と空調で冬でも暖かい
  • 月の蔵のオーバーヘッドシャワーが気に入ったという声
  • 村でしか買えない志賀泉酒造の日本酒や塩尻のワインなど、夫婦がセレクトしたお酒が好評で、セルフで熱燗をつけられる酒燗器も楽しいと話題

など、建物・料理・おもてなしのいずれも満足度が高いことがうかがえます。

アクセス

  • 電車:JR北陸新幹線/JR飯山線 飯山駅から車で10分。飯山駅から木島平村行きシャトルバスで中島バス停下車、徒歩4分
  • 車:上信越自動車道 豊田飯山ICから車で20分
  • 高速バス:大阪・神戸方面からは飯山駅行きの直通高速バスあり
  • 送迎:飯山駅~宿間の送迎あり。宿泊日前日の午前中までに要相談

冬は豪雪地帯ですので、お車の場合は雪道対策をお忘れなく。

まとめ

役員秘書として28年間働き、週末は結婚式の司会。そんな多忙な日々の中で育てた「日常を忘れられる宿を開きたい」という夢を、夫・誠さんと二人三脚で叶えた中村文絵さん。開業後の挫折にもくじけず修業を重ね、今では多くのリピーターに愛される宿になりました。

明治の梁が残る蔵で眠り、母屋で信州の味と地酒を楽しむ。テレビも音楽もない静けさの中で、月や星を眺める――。「何もしない贅沢」を味わいに、秋の木島平村を訪れてみてはいかがでしょうか。放送でご夫婦の笑顔に会えるのも楽しみです。

【施設情報】窓月まつしまや

項目 内容
施設名 窓月(そうげつ)まつしまや
住所 長野県下高井郡木島平村往郷2130-2
電話 090-2253-6115(問い合わせはメール・LINE推奨。電話は留守電にお名前と用件を)
公式サイト https://sougetsu-matsushimaya.com/
客室 2室(月の蔵・雪の蔵)、各2名まで
宿泊料金 一蔵(2名まで)25,000円〜 ※食事別
夕食 基本8,500円/パスタコース5,200円/定食3,500円/おつまみ膳2,500円(各1名)
朝食 1,800円/軽食900円(各1名)
日帰りランチ・ディナー 1,700円〜(予約制)
チェックイン/アウト 15:00/11:00
年齢 20歳未満の宿泊は原則不可(同行者が見守る場合は相談可)
駐車場 4台(冬季は2台)
送迎 飯山駅から可(前日午前中までに要相談)
予約 公式サイト「空室問合せ」フォームから

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