【旅サラダ】佐渡「北雪酒造」の音楽酒とは?デ・ニーロも愛した大吟醸YK35の秘密

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はじめに|音楽を聴かせて熟成させるお酒があるって本当?

皆さん、「音楽酒」って知っていますか?なんと、音楽を聴かせて熟成させているお酒があるのです。はあ、なんだそれ?と思わず首をかしげてしまいましたが、聴かせない場合とは味わいがちがうのだそうです。

このお酒が紹介されたのは、「朝だ!生です旅サラダ」2026年10月10日放送分。ゲストの旅では、俳優の須賀健太さんと巡る『新潟・佐渡』の旅が放送され、おすすめの観光スポットやグルメが次々と登場しました。

佐渡はぜひ一度行ってみたい島です。筆者はまだ行ったことがないので、興味深く番組を観ました。中でも気になったのが、新潟県佐渡市の酒蔵「北雪酒造(ほくせつしゅぞう)」です。

この記事では、番組で紹介された「音楽酒」の秘密と、ハリウッドスターのロバート・デ・ニーロさんとの意外な関係についてご紹介します。

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北雪酒造とは?佐渡が生んだ「攻める酒蔵」

北雪酒造は、明治5年(1872年)に佐渡島の南西部、赤泊(あかどまり)の小さな港のそばで創業した酒蔵です。150年以上の歴史を持ち、佐渡の米・水・風土・人にこだわった酒造りを続けています。

いまでは世界20カ国以上で愛され、国内外から高い評価を受ける酒蔵へと成長しました。その一方で、昔ながらの伝統的な酒造りだけでなく、新しい技術にも積極的に挑戦しているのが北雪酒造の大きな特徴です。

代表的なのが、次の3つの取り組みです。

  • 超音波熟成:貯蔵中のお酒に超音波の振動を与えて熟成させる方法
  • 音楽熟成:貯蔵庫で音楽を流し続け、その振動でお酒を熟成させる方法
  • 遠心分離しぼり:もろみを遠心分離機にかけて、お酒と酒粕に分ける方法

遠心分離機を使うと、お酒を押しつぶさずにしぼれるため雑味が出にくく、フルーティーな香りと味のふくらみが楽しめるお酒になるそうです。まさに佐渡が生んだ「攻める酒蔵」と呼ぶにふさわしいですね。

「伝統の鬼ころし 熟成古酒 音楽酒」とは?

番組で紹介されたのが「伝統の鬼ころし 熟成古酒 音楽酒」です。名前を聞いただけで、どんな味なのか気になってしまいますね。

ホテル「AZUMA」でも飲めます

音楽で熟成させる仕組み

北雪酒造の貯蔵庫では、お酒に音楽を聴かせて熟成させています。貯蔵庫には音楽が24時間流れ続けているのだとか。以前、新潟県観光協会のブログで蔵見学の様子が紹介された際には、喜多郎さんのヒーリングミュージックが流れていたそうです。

なぜ音楽で味が変わるのでしょうか。ポイントは「振動」です。音楽の振動がお酒に伝わることで、アルコールと水がよくなじみ、熟成が早まって口当たりがまろやかになると考えられています。超音波熟成と同じ考え方なのですね。

ただし、音楽酒の効果については、蔵見学の案内でも「科学的に証明されているわけではない」と正直に説明されていたそうです。そこも含めて、ロマンのあるお酒だと言えそうです。

ルーツは北前船の時代にあった

実は、この発想にはしっかりとした由来があります。佐渡では北前船が行き交っていた時代から、「船で揺られた酒は味がまろやかになる」と言い伝えられてきました。北雪酒造は、この昔からの伝承をヒントに、最新の技術を取り入れたのです。島の歴史と革新が結びついた、佐渡ならではのお酒ですね。

「鬼ころし」がベースの熟成古酒

「鬼ころし」は、北雪酒造の定番の辛口酒です。辛口酒の代名詞のような名前ですが、北雪の鬼ころしは日本酒度+15〜+17ほどの大辛口として知られています。

その鬼ころしを長く寝かせた熟成古酒に、音楽の振動を与えて仕上げたのが「音楽酒」です。キリッとした辛口が、熟成と音楽の力でどこまでまろやかになっているのか。飲んでみたいですね。

なお、北雪酒造ではこのほかにも、シンセサイザーの音の振動を与えた純米大吟醸「ONKYO」など、音にこだわったお酒を手がけています。飲み比べてみるのも楽しそうです。

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ロバート・デ・ニーロも訪れた酒蔵

番組より

さらに特筆すべきは、俳優のロバート・デ・ニーロさんがこの北雪酒造を訪れたことがあるという点です。驚きですね。なぜ、佐渡の小さな酒蔵とハリウッドの名優がつながったのでしょうか。

きっかけは矢沢永吉さんだった

その背景には、世界的な日本食レストラン「NOBU」の存在があります。NOBUは、料理人の松久信幸さんとデ・ニーロさんが共同経営していることで有名なお店です。

北雪酒造とNOBUの縁は、今から30年ほど前にさかのぼります。きっかけは、なんとロックミュージシャンの矢沢永吉さん。ファンから贈られた北雪のお酒を気に入った矢沢さんが、松久さんに薦めたのが始まりだったそうです。

1994年、北雪酒造の羽豆史郎さん(現・5代目社長、当時は常務)が、ビバリーヒルズのレストラン「Matsuhisa」で松久さんと初めて対面します。北雪の味にほれ込んだ松久さんは「自分の店だけに北雪を輸出してほしい」と申し出て、代わりに「自分の店で扱う日本酒は北雪だけにする」と約束。羽豆さんはその心意気に打たれ、その場で握手を交わしたといいます。

それ以来、北雪はNOBUで提供される日本酒として、世界中の店舗で楽しまれています。羽豆社長と松久さん、デ・ニーロさんとの交流も深まり、デ・ニーロさんは佐渡島に「サケ・アイランド」という愛称をつけたそうです。素敵なエピソードですね。

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世界が認めた「北雪 大吟醸 YK35」

北雪酒造の看板商品といえば、「北雪 大吟醸 YK35」です。デ・ニーロさんが愛飲しているお酒としても知られています。

名前の「YK35」は、日本酒好きにはおなじみの表記です。Yは酒米の「山田錦」、Kは「協会9号酵母(熊本酵母)」、35は精米歩合35%を意味します。つまり、山田錦を35%まで磨き上げ、香り高い酵母で長期低温発酵させた大吟醸というわけです。

味わいは、りんごのような穏やかな香りと、繊細で深みのある味わいが特徴です。お刺身や白身魚のムニエル、魚介のカルパッチョなど、あっさりした料理とよく合います。数々の日本酒品評会で高い評価を受けてきた実力派で、NOBUの洗練された料理にも負けない一本です。

まとめ|佐渡を訪れたら北雪酒造へ

「朝だ!生です旅サラダ」で紹介された北雪酒造は、150年以上の伝統を守りながら、超音波や音楽、遠心分離といった新しい技術に挑戦し続ける酒蔵でした。北前船の言い伝えから生まれた「音楽酒」、そしてデ・ニーロさんも愛する「YK35」。どちらも、佐渡という島の個性がぎゅっと詰まったお酒です。

本店では蔵見学や試飲もできるそうなので、佐渡を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。筆者もいつか佐渡を訪れて、音楽酒を味わってみたいと思います。

【店舗情報】北雪酒造

項目 内容
店名 株式会社 北雪酒造(ほくせつしゅぞう)
住所 新潟県佐渡市徳和2377-2
電話 0259-87-3105
営業時間 8:00〜17:00
定休日 年中無休(年末年始を除く)
蔵見学 要予約
試飲 あり(利き酒コーナー)
アクセス 赤泊港近く、佐渡一周線(国道/県道45号線沿い)

 

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