【人生の楽園】青森・五所川原「発酵カフェRRr」|文化財の茅葺き古民家で味わう麹ランチ

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【人生の楽園11/7】青森・五所川原「発酵カフェRRr」|茅葺きの文化財で味わう麹料理と、料理を嫌いになった女性の再出発

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2026年11月7日放送の「人生の楽園」は、青森県五所川原市が舞台です。主人公は、茅葺き屋根の古民家で『発酵カフェRRr(さんあーる)』を営む齊藤美沙子さん(48歳)と、夫の裕介さん(47歳)。

最近は、ちょっとした田舎にも古民家カフェが増えました。「いつか古民家でお店を」という夢を持つ方も多く、この番組にもたびたび登場しますね。それでも美沙子さんの物語は少し違います。一度は「もう料理の仕事はしたくない」とまで思った女性が、もう一度台所に立つまでの物語だからです。

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料理好きの少女が栄養士に、そして学生寮の寮母へ

番組情報より

美沙子さんは、田んぼアートで知られる青森県田舎館村の出身です。子どもの頃から料理が好きで、高校卒業後は地元の栄養専門学校に進み、栄養士の資格を取りました。

卒業後に選んだ仕事は、東京にある青森県の学生寮の寮母です。故郷を離れて学ぶ約100人の学生たちのために毎日食事を作る、やりがいのある仕事でした。

たった1枚の投書「まずいメニューのフルコース」

「学生たちが好きなメニューを作ってあげたい」。そう考えた美沙子さんは、寮にリクエスト箱を置きました。ところが投函されたのは、わずか1枚。そこには「ここの寮の食事は、まずいメニューのフルコースだ」と書かれていました。

若い栄養士にとって、この一言はあまりに重いものでした。ショックを受けた美沙子さんは「もう料理の仕事はしたくない!」と寮母を辞め、青森にUターンします。

その後、友人の紹介で裕介さんと出会い、29歳で結婚。3人の子どもに恵まれます。ただ、得意だったはずの料理は家事の一つになり、ただ淡々とこなす作業になっていきました。

転機は長男の誘い。親子料理コンテストで県大会優勝

そんな美沙子さんに、思わぬ転機が訪れます。小学生だった長男・碧人(りくと)さんから「親子料理コンテストに出たい」と誘われたのです。

親子でメニューを考えて挑んだ県大会で、見事に優勝。全国大会には進めませんでしたが、コンテスト用の料理を考えるうちに、美沙子さんは忘れていた「料理って楽しい」という気持ちを取り戻していきました。

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「技を盗んでやろう!」で飛び込んだ発酵料理教室

同じ大会に出ていた青森出身の親子が全国大会で優勝し、しかも発酵料理の教室を開いていると知った美沙子さん。「どんな人か会ってみたい。あわよくば技を盗んでやろう!」と、その料理教室の門を叩きます。

そこで出会ったのが「鶏肉の塩麹焼き」でした。シンプルなのに驚くほど深い味わいに衝撃を受け、麹を使った料理の虜になります。教室に通い詰めて麹調味料の奥深さを知るうちに、「いつか麹調味料を使った料理を出すカフェを開きたい」という夢が生まれました。

茅葺きの文化財「楠美家住宅」との出会い

夢をかなえる舞台は、意外なところから現れます。五所川原市が、指定有形文化財で茅葺き屋根の古民家「楠美家住宅」を活用してくれる人を募集していたのです。美沙子さんはすぐに応募し、話はとんとん拍子に進みました。

楠美家住宅は、明治25年頃に高野地区の旧家・楠美家が秋田産のケヤキなどで建てた茅葺き・寄せ棟造りの民家で、間口28.2m、奥行き11.8m、屋根を含めた高さは約11mにもなります。江戸末期から明治期の豪農の暮らしを伝える建物として、平成12年に狼野長根公園内へ移築されました。津軽地方では珍しく、秋田地方の建築様式が取り入れられているのも特徴です。国道101号沿いに建つその姿は、通りかかる人の目を引きます。

実はこの建物には、かつて喫茶コーナーがありました。それが長く使われていなかった場所に、再び人の集まる灯がともったわけです。

美沙子さんは2025年4月のブログで、いずれは五所川原市に赤いコンテナハウスを建てて発酵料理教室と発酵カフェを開くことが目標で、その小さな一歩として楠美家住宅でカフェを始めると綴っています。そして2025年5月、『発酵カフェRRr』がオープンしました。

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店名「RRr」に込めた母の想い

少し変わった店名にも、すてきな由来があります。地元の観光ガイドが店主に尋ねたところ、3人のお子さんの名前すべてに「R」がつき、年の離れた末っ子は小さいので小文字の「r」にしたのだそうです。さらに「さん」はお日様のSUNでもあり、「私の太陽の子どもたち」という意味も込められています。長男の誘いで料理への情熱を取り戻した美沙子さんらしい名前です。

発酵カフェRRrの魅力とこだわり

すべての料理に発酵調味料を
しょうゆ麹、塩麹、甘麹などの麹調味料をふんだんに使うのがRRrの一番の特徴です。来店者のブログでも、発酵調味料をふんだんに使った料理とスイーツが楽しめると紹介されています。

ごはんは天日干しの「ナナワノコメ」
お米にもこだわりがあります。使っているのは近くの七和地区の農家有志が自然乾燥にこだわって作る「ナナワノコメ」で、生産者を応援する意味もあって選んでいるそうです。昔ながらの棒がけで天日干しすることで、甘みが凝縮されたお米になるといいます。

レトロな空間でのんびり
カウンターは6席ほどで、満席のときは隣の和室でも食事ができます。囲炉裏のある古民家らしい座敷で、茅葺き屋根の下の静かな時間を楽しめます。

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メニューと価格

津軽半島観光アテンダント (画像引用)

ランチはその日のメニューが決まっていて、選ぶ形式ではありません。これまでに来店者が紹介したメインには、鮭の塩こうじ焼き、レンコンをのせたハンバーグ、存在感たっぷりのスペアリブなどがあります。小鉢がたくさん並び、甘酒も少し添えられます。

価格は、オープン年の2025年秋の時点でランチ1,200円、デザートとドリンクを付けて1,800円でした。2026年夏には、人気ナンバーワンの「発酵カフェ満喫セット(ドリンク&デザート付)」が2,000円で、以前より少し値上がりしていたとの報告があります。

デザートは米粉や麹を使ったものが中心で、バスクチーズケーキやマフィンなどが登場します。ドリンクでは、果物を発酵させた「酵素ドリンク」がユニークです。キウイの酵素ドリンクを炭酸で割ったものは「とても美味しかった」と好評でした。旬のリンゴなど、地元の食材が使われるのも楽しみの一つです。

口コミ・評判

来店者の声を見ると、満足度の高さが伝わってきます。

  • 2度目に訪れたブロガーは、11時半頃にはもう女性客でにぎわっていて、最初から最後まで手抜かりなく美味しかったと書いています。
  • 自分へのご褒美に月1回通う常連さんがいるという話もあります。
  • ランチは数量限定なので予約していくのがおすすめという声もありました。
  • 地元のグルメサイトでは予約分の完売が続く人気店と紹介されています。

夢はまだ続く

美沙子さんは、カフェの運営にとどまらず活動を広げています。2025年11月の「発酵フェス青森2025」には、発酵弁当や発酵おやつ、発酵調味料を出品しました。「発酵料理教室RRr」としてワークショップも開いています。店主ブログには、いずれは各家庭の冷蔵庫に発酵調味料があるのが当たり前の社会を目指したいという思いも綴られています。

かつて「まずい」と書かれた1枚の紙で、料理から離れた美沙子さん。今は、自分の料理を目当てに人が遠くから訪れ、予約で満席になる店を営んでいます。古民家カフェが各地に増えるなかでも、この店が特別に感じられるのは、そんな遠回りの末にたどり着いた場所だからかもしれません。

訪問前の注意点

楠美家住宅は12月1日〜3月31日が冬季休館で、カフェもこの期間は休業します。放送のある11月は、今シーズン最後の営業月です。なお、冬季もお弁当などの注文は受けているそうです。定休日は不定なので、来店前に店のInstagramで確認し、予約しておくと安心です。

【店舗情報】発酵カフェRRr(さんあーる)

項目 内容
店名 発酵カフェRRr(さんあーる)
住所 青森県五所川原市大字持子沢字隠川695-4(楠美家住宅内)
アクセス 津軽自動車道・五所川原東ICから青森方面へ車で約10分(国道101号沿い)/弘南バス「狼野長根公園」停留所から徒歩約3分
営業時間 11:00〜15:00(L.O.14:30)※時期により変更の可能性あり
定休日 不定(Instagramで告知)
冬季休業 12月1日〜3月31日(お弁当の注文は対応)
予約 Instagram(@hakko.cafe.rrr.aomori.gosho)から可能。数量限定のため予約推奨
駐車場 あり(楠美家住宅の駐車場・トイレを利用可)
オープン 2025年5月

※価格や営業時間は変わることがあるため、最新情報は店のInstagramでご確認ください。

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