2026年7月9日(木)放送の「ナゼそこ?+」3時間半スペシャル。番組で登場したのが、静岡県の秘境食堂「うつろぎ」です。最近はテレビ番組で、秘境グルメや秘境食堂の紹介が増えましたね。
普段は行くことがないので、とても興味深いし、ついつい番組を観てしまいますね。今回はどんな秘境食堂なのか?
「うつろぎ」山奥の秘境食堂に行列ができるわけは?
写真引用:有東木集落https://www.fujinokuni-mura.net/utougi/
「うつろぎ」があるのは、静岡市葵区、安倍川の源流域をさらに山奥へと分け入った先にある有東木集落です。うとうぎ、と読みます。
標高約500メートル、対向車とのすれ違いも一苦労なほどの急峻な山道を上りきった先に、この「うつろぎ」はあります。
いやはや、そんな場所まで行くか?朝から行列だって?
この食堂は創業26年。集落の女性17名によって切り盛りされているそうです。従業員の多くが70歳を超えていると言いますよ。まあ、年配女性が作る料理はきっと美味しいのでしょう。
でも、それだけでは行列店にはならないでしょう。もともとは、集落のリーダー的な立場にあった人物が「集落の女性たちが働ける場所をつくりたい」という思いから立ち上げたもので、今では有東木の観光拠点として、そして山間の集落を支える大切な仕事場として根づいているのです。
番組によると、朝6時ごろから仕込みが始まります。10時のオープンとともに続々とお客が訪れ、行列ができるほどの人気ぶり。こんな山奥まで、なぜこれほど多くの人が足を運ぶのでしょうか。
気になりますね。
有東木はわさび栽培発祥の地
番組より
有東木は、江戸時代初期に湧水源でわさびの栽培が始まったとされる「わさび栽培発祥の地」なのです。店の前には1992年に建てられた記念碑がありますから、間違いないのでしょう。
その事実を知って驚く人が多いそうで、筆者も知りませんでした。徳川家康にわさびが献上され、門外不出とされたという逸話も伝わっており、まさに日本のわさび文化の原点ともいえる土地です。
店の目の前にはわさび田と茶畑が広がり、清らかな沢の流れる音を聞きながら食事ができる環境も、この店の大きな魅力のひとつになっています。
看板メニュー「さび飯定食」1,800円
番組より
うつろぎのメニューは豊富です。なかでも、人気ナンバー1は「さび飯定食」1,800円。わさびの葉やしいたけ、野菜のかき揚げなどの天ぷら、手打ちそば、ご飯がセットになった定食です。
けいちゃん39960さんの写真(食べログ)
温かいご飯にかつお節をのせ、たっぷりの本わさびとしょうゆをかけていただく「さび飯」が主役。わさびの辛みというより、香りや風味を楽しむ料理として親しまれています。
番組でも「ここでしか食べられないので、食べに来てます」とお客さんがおっしゃっていましたが、さび飯とわさびの葉の天ぷらかあ、と筆者も注目しました。
わさびが少し苦手な人には「うつろぎ定食」1,450円もおすすめ。こちらは白米に、わさびの葉やお茶の葉、なす、しいたけなどの天ぷらが付き、手打ちそばの上にはわさびの茎を塩昆布で和えた「葵漬け」がのる、うつろぎならではの一品です。
ほかにも、盛天・かけ天(各1,200円)、おろしそば(950円)、天丼(1,000円)など、そばと天ぷらを軸にしたメニューが充実しています。
デザートで人気ナンバー2なのが、「朴葉(ほおば)餅」と「よもぎ金つば」でともに150円。すべて手作りで、食事のあとの甘味として、また土産としても選ばれています。番組でも、朝から作る様子が紹介されました。

番組より:人気ナンバー2「よもぎ金つば」150円
夏場は、わさびやお茶を使ったアイスクリーム(各300円)も涼を求める客に好評なんだって。
「うつろぎ」口コミは?
食べログやトリップアドバイザーの口コミを見ると、共通して語られているのが「道のりの険しさ」と「たどり着いたときの解放感」です。
やはり遠いんですね。『うつろぎ』前には、1992年3月8日に建てられた『わさび栽培発祥の地』記念碑があるので、それを知るだけでうれしいですね。
味については、どうなのでしょう。
わさびの葉の天ぷらなど「他ではなかなか食べられないメニュー」への評価が高く、手打ちそばの香りの良さや喉ごしの良さを挙げる声も目立ちます。山菜の天ぷらって、基本的に美味しいですからね。
一方で、混雑時には30分ほど待つこともあるようですが、水車や沢のせせらぎを眺めながら待つ時間そのものを楽しむ、というコメントも多く見られましたよ。店先に掲げられた「こんな遠くまで来てくれてありがとう」という言葉に心が和んだ、というエピソードも複数の口コミで共通して語られていますね。
まとめ
秘境食堂というだけで、興味がわきます。なかでも、うつろぎは、単なる「わさびの美味しい食堂」ではなく、江戸時代から続くわさび栽培の歴史、集落の女性たちの働く場所づくりという想い、そして訪れた人を迎える温かい言葉が重なり合ってできあがった秘境食堂です。険しい山道の先に待っているのは、ご馳走と、忘れられない景色、そして人の温もり。テレビで紹介されたことをきっかけに、この夏訪れてみてはいかがでしょうか。筆者も行ってみたいです!
店舗情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | うつろぎ(わさび栽培発祥の地 有東木『うつろぎ』) |
| 住所 | 静岡県静岡市葵区有東木280-1 |
| 電話番号 | 054-298-2900 |
| 営業時間 | 平日10:00~15:00(L.O.14:30)/土日祝9:00~16:00(L.O.は要確認) |
| 定休日 | 毎月第3火曜日、年末年始、農繁期(5月上中旬ほか、詳細は要問い合わせ) |
| 座席数 | テーブル席16名・座敷席12名(最大40名程度まで対応可) |
| 車でのアクセス | 新東名新静岡ICから約40分 |
| 公共交通機関 | JR静岡駅北口バスターミナルから静鉄バス「安倍線」有東木行き終点下車すぐ(所要約1時間20分) |

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