【人生の楽園8/8】大分・日田市「日田グリーンツーリズム花の木」|元教師夫婦が営む”実家に帰れる”体験型民泊
2026年8月8日放送の「人生の楽園」は、大好きな故郷を元気にしようと奮闘する2組が登場する、夏の1時間スペシャル。
その最初の舞台となるのが、大分県日田市です。主人公は、小学校教師を退職後に実家を活用して民泊を始めた穴井久満さん(71歳)と、妻の厚子さん(68歳)ご夫妻。
2025年5月にオープンした「日田グリーンツーリズム花の木」には、まるで実家に帰ったような気分が味わえると評判が広がっています。
教育と地域づくりに人生を注いだ夫婦
久満さんと厚子さんは、ともに元小学校の先生です。
夫婦共働きで長く教壇に立ち続け、厚子さんは60歳の定年まで、久満さんは再任用を経て62歳まで勤め上げました。
退職後、久満さんは地域交流の場である公民館の館長を3年間務め、広報誌づくりなどを通じて改めて故郷・日田の魅力を実感するようになったといいます。
この経験が、のちの民泊開業への大きな原動力となりました。
実家を空き家にしたくない、という想いから生まれた宿

宿の建物は、もともと厚子さんの実家です。木造2階建ての和風住宅で、建築から半世紀以上が経つ趣のある造りですが、数年前にはバリアフリー化を含めて内外を全面的にリニューアルしています。
転機となったのは、厚子さんの両親が介護施設に入所したこと。実家が空き家になることが決まったとき、「思い出の詰まった家を、他人に貸したり手放したりはしたくない」という厚子さんの想いに、久満さんが「日田の魅力を伝える民泊にしよう」と応え、2025年5月の開業に至りました。
宿の目の前には花月川が流れ、周囲には田畑と日田盆地を囲む山々が広がる、静かでゆったりとした立地です。磨き込まれたケヤキの廊下や、畳・障子・ふすまのしつらえが残る館内には、どこか懐かしい落ち着きが漂います。
収穫や調理も楽しめる、体験型の民泊
「日田グリーンツーリズム花の木」の大きな魅力は、宿泊するだけでなく、日田ならではの体験ができる点にあります。
裏の畑では無農薬で育てた野菜の収穫が楽しめ、採れたての食材をその場で調理する体験も可能です。畑で自分の手で収穫した野菜が、そのまま夕食の食卓に並ぶという贅沢は、この宿ならではの醍醐味といえるでしょう。
ほかにも、低山トレッキングや渓流遊び、日田杉を使った工芸品づくりなど、日田の自然と文化に触れられるプログラムが用意されており、久満さんが公民館時代に培った知識と人脈が随所に生かされています。
1日1組限定でゆったりと過ごせることも、「実家に帰ったような気分」と評される理由のひとつといえるでしょう。
日田は、九州の中央部に位置する水郷の街として知られ、清流や豊かな山々に恵まれた土地です。
久満さんは公民館長時代の経験を生かし、この土地でしか味わえない体験プログラムを数多く用意しています。
たとえばシイタケの駒打ちや山菜採り、ゆずこしょう作り、日田梨の収穫など、季節ごとに内容を変えながら、宿泊客が主体的にチャレンジできる企画が並びます。
風や鳥の声を感じながら歩く森林浴では、湧水を沸かしたお湯でお茶やコーヒーを振る舞うというもてなしも用意されており、五感で日田の自然を味わえる仕掛けが随所にちりばめられています。
四季を彩る、日田の郷土料理フルコース
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この宿のもうひとつの大きな魅力が、夕食に用意される日田の郷土料理です。
13〜14品にもおよぶフルコースで供され、使われるお米や野菜のほとんどは、農薬に頼らず育てた自家栽培のもの。お肉やお魚以外は、宿の畑や果樹園で収穫した食材が中心になっているといいます。
献立はその時々の旬に合わせて移り変わり、春は山菜やタラの芽、夏はアユや夏野菜、秋は銀杏や原木シイタケ、冬は自然薯など、日田の四季をそのまま味わえる内容です。
なかでも看板メニューといえるのが、日田市内を流れる三隈川で育った「香魚」アユの塩焼き。じっくりと焼き上げることで、皮は香ばしく、身はふっくらと仕上がります。
行事食も豊富に取り入れられているのが特徴で、お正月やお祝いの席で振る舞われてきた「がめ煮」は、骨付き鶏肉と根菜、原木シイタケ、銀杏を炊き合わせた一品。
また、お盆の時期に食べられてきた「タラオサの煮つけ」や「具そうめん」など、地元でも作る家庭が少なくなりつつある伝統の味も並びます。


タラオサ(上は煮付け)
食前酒として用意されるのは、自家農園で育てた果実で仕込んだ、手作りの果実酒です。マルベリーやザクロ、ヤマモモ、ユズなど、季節ごとに異なる果実酒が食卓を彩り、旅の始まりを華やかに演出してくれます。

HPより(果実酒)
素泊まりは受け付けておらず、日田の食文化そのものを味わってほしいという夫婦の想いが、この食事へのこだわりに表れています。
徒歩圏に広がる日田の観光スポット
宿は日田市の中心部に位置しており、江戸時代からの町並みが今も大切に保存されている人気観光地・豆田町までは、歩いてすぐの距離にあります。
重要伝統的建造物群保存地区にも選ばれているこのエリアでは、当時の商家や土蔵が立ち並ぶ町並み歩きを楽しめます。
宿の目の前を流れる花月川沿いも散策スポットのひとつで、朝は川のせせらぎを聞きながら深呼吸するような、ゆったりとした時間を過ごせます。
宿泊、食事、町歩きがすべて徒歩圏内で完結するのも、この宿ならではの魅力でしょう。
まとめ
「日田グリーンツーリズム花の木」は、教育と地域づくりに長年携わってきた穴井久満さん・厚子さんご夫妻が、厚子さんの思い出の実家を活かして誕生させた民泊です。
収穫や調理体験、行事食を含む郷土料理のフルコース、そして日田の自然や歴史に触れるプログラムを通じて、単なる宿泊にとどまらない「日田を丸ごと味わう旅」ができる場所として注目されています。
長年子どもたちと向き合ってきた元教師夫婦だからこそのあたたかな気配りと、実家を大切に受け継ぎたいという想いが重なり合って生まれたこの宿は、静かに家族と過ごしたい人にも、日田の自然や郷土料理をじっくり味わいたい人にもぴったりの場所です。
故郷への深い愛情から生まれたこの宿は、8月8日の放送で、その温かなおもてなしの様子が紹介される予定です。
施設情報
- 施設名:日田グリーンツーリズム花の木
- 所在地:大分県日田市吹上町1385-2
- 料金:1 泊 2 食付き15000円(+消費税)
- 開業:2025年5月
- 電話:090-5932-9028
- 特徴:1日1組限定、収穫・調理体験、郷土料理のフルコース夕食(素泊まり不可)
- 主な体験プログラム:低山トレッキング、渓流遊び、日田杉の工芸品づくり、シイタケの駒打ち、山菜採り、ゆずこしょう作り、日田梨の収穫など
- 周辺観光:豆田町(徒歩約10分)、花月川沿い散策
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