【人生の楽園】北海道・足寄町「珈琲座間屋」とは? 研究者夫婦が旧駅舎で開いた自家焙煎カフェの物語
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毎週土曜の夕方、第二の人生を自分らしく歩む人たちを紹介する「人生の楽園」。2026年10月10日の放送は、北の大地と南の島から2組のご夫婦を紹介する1時間スペシャル「移住で叶えた夢」です。
この記事では、1組目に登場する北海道足寄町(あしょろちょう)の座間ゆかりさん(48歳)と夫の宏太さん(47歳)を取り上げます。札幌で遺伝子解析の研究に携わっていた2人は、なぜ十勝の小さな町でコーヒー店を開いたのでしょうか。
開業までの歩みと、お店「珈琲座間屋(こーひーざまや)」の魅力をまとめました。
舞台は十勝の町・足寄町
足寄町は北海道東部の十勝地方にある町です。山や丘陵に囲まれた自然豊かな町で、国立公園内には天候や季節によってエメラルドグリーンに輝く湖「オンネトー」があります。また、道内では比較的雪が少なく、冬でも暮らしやすい地域とされています。
町は移住者の受け入れにも力を入れています。移住を考えている人向けに「あしょろ暮らし体験」を実施しており、先輩移住者が案内役となって、移住後の暮らしや仕事、地域との関わり方について直接話を聞けます。
座間さん夫婦が「ここだ!」と感じたのも、こうした移住者を温かく迎える町の雰囲気があったからでした。
研究者として歩んだ2人の出会い

番組情報より
ゆかりさんは札幌市の出身です。大学の工学部を卒業した後、研究補助の仕事に就きました。30代で札幌の遺伝子解析会社に転職し、主任として忙しい日々を送っていたといいます。北海道新聞によると、ゆかりさんは再生医療や遺伝子解析など最先端医療の研究員として働いていました。
そんなゆかりさんの職場に中途採用で入社してきたのが、千葉県出身で農学博士の宏太さんです。宏太さんは仕事を手際よくこなし、口数は少ないながらも自然と周囲を引っ張る存在でした。やがて2人は一緒に食事に行くようになり、交際を経て結婚します。
コーヒーへの探究心が育てた夢
夫婦の共通点は、大のコーヒー好きであることでした。研究者らしい探究心から、自宅で豆の焙煎に取り組むようになります。焙煎の温度や時間を変えると、味や香りは大きく変わります。条件を変えて結果を確かめるという作業は、2人にとって研究とよく似た楽しさがあったのかもしれません。
一方、生まれた時からずっと札幌で暮らしてきたゆかりさんには、「自然豊かな場所に移り住みたい」という夢がありました。夫婦は休日のたびに道内各地を訪ね、移住先を探すようになります。
偶然通りかかった足寄町で「ここだ!」
ある日、たまたま通りかかったのが足寄町でした。この町では、移住者が酪農や新しい事業で活躍していました。「移住者を受け入れてくれるこの町で何かをしたい」。そう考えた2人を、地元の人たちも親身になって応援してくれたそうです。
Instagramのプロフィールによると、夫婦が札幌から足寄町へ移住したのは2021年7月28日です。「ゼロからスタートの40代夫婦の奮闘記」という言葉からも、40代での思い切った決断だったことが伝わります。
空いていた停留所の食堂跡で開業
夫婦が考えたのは、町の人が気軽に集まれる焙煎コーヒーの店でした。ちょうどそのころ、昔の駅舎を模した足寄のバス停留所では食堂が撤退し、空きスペースになっていました。2人はここを借りられることになります。
こうして2022年8月1日、旧足寄駅舎で「珈琲座間屋」が本オープンしました。北海道新聞も、研究員から転身して憧れの田舎暮らしを始めた夫婦が、道の駅そばの観光施設で自家焙煎カフェを開いたと紹介しています。
「珈琲座間屋」ってどんなお店?
バス待合室にある、町の憩いの場
珈琲座間屋は、バスの待合室の中で自家焙煎コーヒーを楽しめるお店です。バスを待つ地元の人や、道の駅に立ち寄った旅行者がふらりと入れる場所にあります。開業時に掲げた「町の人の憩いの場に」という思いがそのまま形になっています。


食べログより
営業スタイル:豆の販売と喫茶
Instagramによると、営業は大きく2つです。
- 自家焙煎コーヒー豆の販売
- ドリンク、軽食、デザートを楽しめる喫茶営業
研究で培った探究心で焙煎した豆は、お店で味わうことも、自宅用に買って帰ることもできます。
鍋焼きうどんまでありますよ。

看板商品:足寄産いちごを使った「いちごブレンド」
座間屋らしさがよく表れているのが、足寄町のふるさと納税返礼品にもなっている「いちごブレンド」です。足寄町特産のいちご「スウィーティー・アマン」を1パックに1粒まるごと使い、香料は使わずに、いちごの香りと味わいをコーヒーと一緒に楽しめるように仕上げています。
焙煎度は浅煎り・中煎り・深煎りの3種類で、豆の生産国はエチオピア、ドミニカ、ブラジルです。また、冷めてもいちごの香りとコーヒーの風味がしっかり残るのが特徴で、ホットだけでなくアイスでもさわやかに楽しめるとされています。
楽しみ方としては、まずはホットでそのまま、ミルクを加えてデザート風に、アイスにして清涼感のある一杯に、という3つの飲み方が提案されています。配合、粉砕、ドリップバッグへの加工まで、すべての工程を足寄町内で行っている点も、地元との結びつきを大切にする2人らしいこだわりです。
地域を盛り上げる活動
夫婦の活動はカフェだけにとどまりません。北海道新聞によると、2人はカフェのほかに書店「村上澄好(すみよし)商店」も運営し、町を盛り上げています。コーヒーと本、どちらも人が集まるきっかけになる場所です。
まさかの挑戦!「ばん馬」の繁殖へ
お店を通じて町の人との交流を深めた夫婦は、なんと「ばん馬」の繁殖にも挑戦し始めました。
ばん馬は、ばんえい競馬で走る大型の馬です。ばんえい競馬は、体重1トン前後のばん馬が最大1トンの鉄ソリを引き、パワーと持久力を競うレースです。開拓時代の農耕馬の力比べがルーツで、北海道遺産にも選ばれています。
足寄町は、もともとばん馬の生産と縁のある土地です。2006年には、足寄町の馬産農家などでつくる「足寄町馬産振興会」が、ばんえい競馬の存続を支援するために寄付を募ることを決めたと報じられています。
北海道新聞は、馬に限らず動物と接点のなかった夫妻が、今ではすっかり馬のとりこになっていると伝えています。研究者として生き物の遺伝子に向き合ってきた2人が、今は牧場で大きな馬と向き合っている。番組でどのような姿が紹介されるのか楽しみです。
まとめ
札幌で最先端医療の研究に打ち込んでいた座間ゆかりさんと宏太さん。コーヒー好きが高じて始めた自宅焙煎と、「自然の中で暮らしたい」という思いが重なり、移住者を温かく迎える足寄町で新しい人生が始まりました。
旧駅舎の待合室で開いた「珈琲座間屋」は、地元のいちごを使ったオリジナルブレンドを生み出し、書店の運営やばん馬の繁殖へと活動を広げています。十勝方面を訪れた際は、バスを待つ間に一杯のコーヒーを味わってみてはいかがでしょうか。
【店舗情報】珈琲座間屋
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 珈琲座間屋(こーひーざまや) |
| 住所 | 北海道足寄郡足寄町北1条1丁目3番地1(旧足寄駅舎内) |
| 営業時間 | 11:00〜18:00(早めに開店・閉店する日あり) |
| 定休日 | 不定休 |
| 営業内容 | 自家焙煎コーヒー豆の販売/ドリンク・軽食・デザートの喫茶営業 |
| オープン | 2022年8月1日 |
| 主な商品 | いちごブレンド(浅煎り・中煎り・深煎り)※足寄町ふるさと納税返礼品 |
※営業時間や休業日は変わることがあります。来店前にお店のInstagramで最新情報をご確認ください。
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